システムエンジニア

寒さが肌に突き刺さる季節ですね。

名著と呼ばれるものはやはり名著だなと感じる日々です。特にデール・カーネギーの本は今の時代でも不朽の名作だと思います。こちらの記事で「人を動かす」を紹介しましたが、「道は開ける」も希望を与えてくれます。

「道は開ける」にちなんで、前職でシステムエンジニア(SE)をやっていたときのことを書きたいと思います。

私は新卒で総合電機メーカーのシステム開発会社に就職しました。

採用面接では画像処理のソフトウェア開発やシステム開発をやりたいと言って内定が決まったのですが、入社して2週間後の配属先発表で聞かされたのは、プリセールス(提案)の部署。お偉いさんから「新規事業の提案を頑張って欲しい」と言われましたが、どうやら後日知ったところによると私が入る直前に大型案件をロストしてしまったため、設計開発の部署の受け入れが工数的に難しくなってしまったというのが理由だったそうです。

しかし、新卒でソフトウェア開発もITシステムの開発もやったことがない若造が、良い提案資料を作ろうといっても作れるはずがありません。パワーポイントでシステム構成図や概要を作っても、技術的に細かいことを書けなかったですし、リアリティが無い資料ばかり。

また、当時の上司もいわゆる「消耗型マネージャー※」。自分が誰よりも一番知っている、というタイプで、私たち部下を信用せず、作った資料をレビューで原型が無くほど作り変えてしまうのが日常茶飯事でした。

※消耗型リーダーについては、リズ・ワイズマンとグレッグ・マキューンの共著の「メンバーの才能を開花させる技法」(海と月社)を参考にしていただければと思います。

このままじゃまずい、と思って、独学で始めたのがプログラミング。学生のときにC言語でポインターを使って画像処理を書いていたほど、Cには精通しているつもりでしたが、システム開発の現場だとJava、.NETが二大巨頭でした。

ただ私が独学で始めたのはHTMLとJavaScript。毎月購読していたシステム開発者向けの雑誌でよく登場していましたし、WebブラウザさえあればPCでもMacでもLinuxでも、そしてタブレットでもスマートフォンでも動く、というのは衝撃的でした。特にHTML5が登場したばかりで、新しい要素を使ったプログラムにすっかり魅了されました。

無料で使えるWebサーバーのサービスを借りて自分が作ったHTMLとJavaScriptを載せて動かしてみたり、ブログサービスを始めたりして、見た目をカスタマイズしたり、独自の制御を入れてみたり、色々と試しながら覚えていきました。

その1年後に私は開発部門へと異動になり、その翌年にWebブラウザで動かすソフトウェアの開発案件が始まったときに、フロントエンドの開発の設計・コーディング担当兼チームリーダーに抜擢されました。

実際にお客さんに使ってもらうWebシステムの開発を実践することになったのですが、新しいライブラリを使うこともありましたが、それまでに独学で培ったドキュメントの読み方と困ったときのWebでの情報の探し方が役に立ち、無事に開発案件を完了させることができました。

自分の意思と行動次第で道はいくらでも開ける、ということを痛感しました。

結局こちらの記事で書いたように、色々と熟慮を重ねて転職する道を選んだのですが、そのときにもシステム開発会社で実践したJavaScriptの経験が武器になりました。

今、システムエンジニアで悶々としている方も、ぜひご自身の道を切り開いてみてくださいね!

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