システムエンジニア

今日はSIer での経験が他業種でも役立っているということについて書きたいと思います。

私はこちらの記事で書いたように、前職は日本企業のシステム開発をおこなうエンジニアでした。いわゆるSIer システムエンジニア、SEってやつですね。

SIer にいたときはワークライフバランスがめちゃくちゃで、裁量労働制なので残業代は固定、土日はどちらか出社していないと「暇」扱いされて、炎上しかけているプロジェクトにアサインされたりするなど、本当に今振り返ってもひどい会社でした。まぁ私も転職してしまいましたし、その後に若手もほとんど転職して、大型案件の失注もあり部署が「部」から格下げしたり、事業部自体も格下げになって基本給も減ったと聞いています。

さて、そんな思い出すだけでいい気持ちがしないSIer 時代ですが、このときに身に付けたテクニックが今の職場でも役に立っているんです。

それは2つあって、1つ目が「ログを読む力」です。SIer ではシステムにトラブルがあればシステムから出力されるログを見て、原因を追求します。カスタムのログだったり、Java のlog4j ライブラリを使った長い長いログだったりしましたが、とにかくシステムが止まったときに何が原因なのかを探るのがこのログを読み取るところから始まるのです。

ログで原因を探り、そしてググる。ネットで検索すればStack overflow やReddit などで既知のQ&A の情報を得ることができます。情報量から言うと英語で調べるほうがたくさんあるので、日本語ではなく英語で調べるクセも付けていました。

2つ目は「問題切り分けスキル」です。システムは様々なソフトウェアが組み合わせって動きます。障害やエラーが起きたときにログからどこが原因なのかを突き止め、そしてどういった条件で再現するかの確認をする必要があります。

例えばGUI アプリでエラーやメモリリークなどのパフォーマンスの問題が出たときに、GUI のせいなのか、それともプログラムのコードだけでも再現するのか、問題をどんどん絞り込む必要があります。そしてGUI にせよコードにせよ、再現するために最小の構成へと削ぎ落としていけば、どこに根本原因があるのか突き止められます。GUI やコードは、開発担当者が別になっていることもあるので、どこが原因かを特定しない限り、「複雑すぎて原因の特定が困難」となり、調査が進まなくなってしまいます。

SIer で身に付けたこれらの知識は、他業種でもきっと役に立つでしょう。

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