AWSとAlmaLinuxのアイキャッチ画像

Red Hat Enterprise Linux (RHEL)と互換性のあるオープンソースの Linux が CentOS。中でも並列計算のクラスターサーバーでの利用が多い印象ですが、その CentOS が CentOS 7 と CentOS 8 という商用利用にも耐えられるディストリビューションを終了し、CentOS Stream という RHEL のアップストリーム版という提供のみに切り替わる発表がされ、安定的なCentOS の代替をどうするかという話があちこちで起こっています。

CentOS の代替の一つの候補が、AlmaLinux。RHEL の公開されたコードから商用利用でも耐えられる安定的な Linux を目指しているディストリビューションです。

AlmaLinux OS 公式HP

AWS で AlmaLinuxを使うには

AWS のクラウド環境で AlmaLinux を使うには、マーケットプレイスの AMI を使うと楽です。

AWSで使えるAlmaLinuxのAMI (2023年1月時点)
AWSで使えるAlmaLinuxのAMI (2023年1月時点)

EC2 インスタンスの作成で、AlmaLinux 公式が出している AMI があるのでそれを使いましょう。ここでは AlmaLinux 8.7 のバージョンの OS を選択しました。

作成されたEC2 に SSH ログインするには、root ユーザーではなく、EC2 のデフォルトユーザーの ec2-user のアカウントを使います。

ssh -i mypem.pem ec2-user@xxx.xxx.xxx.xxx

mypem.pem のファイル名は実際にインスタンスを作る際に使ったキーペアの名前、そしてxxx.xxx.xxx.xxx のところはグローバルIP アドレスが入ります。

パッケージ管理は yum も良いですが新しい dnf を使ってみます。追加のインストールすることなくすぐに使えました。

SSH でログイン後に、パッケージのアップデートをかけます。

sudo dnf update Code language: Bash (bash)

AlmaLinux のバージョンの確認

AlmaLinux のバージョンの確認をしておきましょう。いくつか方法がありますが、私が一番簡単だと思ったのは hostnamectl コマンド。

hostnamectlCode language: Bash (bash)

以下のように出力されます。

Static hostname: ip-192-168-100-8.ap-northeast-1.compute.internal

Icon name: computer-vm

Chassis: vm

Machine ID: ec268b2bd59904f561c64895c0fcexxx

Boot ID: e041c60a52ae40fa928dec5369f89xxx

Virtualization: kvm

Operating System: AlmaLinux 8.7 (Stone Smilodon)

CPE OS Name: cpe:/o:almalinux:almalinux:8::baseos

Kernel: Linux 4.18.0-425.10.1.el8_7.x86_64

Architecture: x86-64

これで AlmaLinux のバージョンが 8.7 ということが確認できました。

AWS の EC2 でも AlmaLinux が使えましたね。次回以降もお楽しみに。

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