CentOS の代替としての AlmaLinux
Red Hat Enterprise Linux (RHEL)と互換性のあるオープンソースの Linux が CentOS。中でも並列計算のクラスターサーバーでの利用が多い印象ですが、その CentOS が CentOS 7 と CentOS 8 という商用利用にも耐えられるディストリビューションを終了し、CentOS Stream という RHEL のアップストリーム版という提供のみに切り替わる発表がされ、安定的なCentOS の代替をどうするかという話があちこちで起こっています。
CentOS の代替の一つの候補が、AlmaLinux。RHEL の公開されたコードから商用利用でも耐えられる安定的な Linux を目指しているディストリビューションです。
AWS で AlmaLinuxを使うには
AWS のクラウド環境で AlmaLinux を使うには、マーケットプレイスの AMI を使うと楽です。
EC2 インスタンスの作成で、AlmaLinux 公式が出している AMI があるのでそれを使いましょう。ここでは AlmaLinux 8.7 のバージョンの OS を選択しました。
作成されたEC2 に SSH ログインするには、root ユーザーではなく、EC2 のデフォルトユーザーの ec2-user のアカウントを使います。
ssh -i mypem.pem ec2-user@xxx.xxx.xxx.xxx
mypem.pem のファイル名は実際にインスタンスを作る際に使ったキーペアの名前、そしてxxx.xxx.xxx.xxx のところはグローバルIP アドレスが入ります。
パッケージ管理は dnf で
パッケージ管理は yum も良いですが新しい dnf を使ってみます。追加のインストールすることなくすぐに使えました。
SSH でログイン後に、パッケージのアップデートをかけます。
sudo dnf update
Code language: Bash (bash)
AlmaLinux のバージョンの確認
AlmaLinux のバージョンの確認をしておきましょう。いくつか方法がありますが、私が一番簡単だと思ったのは hostnamectl コマンド。
hostnamectl
Code language: Bash (bash)
以下のように出力されます。
Static hostname: ip-192-168-100-8.ap-northeast-1.compute.internal
Icon name: computer-vm
Chassis: vm
Machine ID: ec268b2bd59904f561c64895c0fcexxx
Boot ID: e041c60a52ae40fa928dec5369f89xxx
Virtualization: kvm
Operating System: AlmaLinux 8.7 (Stone Smilodon)
CPE OS Name: cpe:/o:almalinux:almalinux:8::baseos
Kernel: Linux 4.18.0-425.10.1.el8_7.x86_64
Architecture: x86-64
これで AlmaLinux のバージョンが 8.7 ということが確認できました。
AWS の EC2 でも AlmaLinux が使えましたね。次回以降もお楽しみに。
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